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【Opencore入門】新型ブートローダーOpenCoreでHackintoshしてみる?

Note

昔の記事ですので内容の賞味期限切れにご注意を

自作PCを新しくしたのを機に新型ブートローダーのOpenCoreにチャレンジしてみました。

Hackintoshに相性の良いASUSのマザーボードに変えたのが幸いしたのか、なんのトラブルもなくCloverからOpenCoreに移行できました。

これからはOpenCoreが主流になっていくようですので、本記事では、OpenCoreとはなんぞや?というところから解説してみようと思います。ちなみに筆者、Hackintosh運用歴は3年ほど。やっと初心者を抜け出した程度のスキルです。

ブートローダーとは?

普通にMac使っていたり、自作PCを作っていても気にすることないブートローダーですが、どんなPCやスマホにも搭載されています。

具体的には、PCやスマホを起動すると最初に起動するプログラムのことです。ストレージ上にあるOSをメモリ上に展開する役割を果たします。

WindowsやMacOSではブートローダーをとくに意識すること無いよう影で動作しているのですが、自作PCやWin機上で強引にMacOSを起動するHackintoshではこのブートローダーをどのように設定するかどうかで成否が決まります。

では誰かブートローダーを作っているのかというと世界中のボランティアエンジニアの皆さんです。ありがたいことに無料で提供されています。

これまではロシア系といわれるCloverが主流のブートローダーでしたが、新たにドイツ系のエンジニアの方々がつくりあげたのがこのOpenCoreだそうです。本格的に普及しだしたのは2019年頃からでしょうか。

BIOSと何が違う?

Windowsをお使いの方ならBIOS(いまは実質的にUEFIだけど)の設定があることはご存知だと思います。このBIOSはマザーボードに記録されているファームウェアで、ハードウェアの情報をもとにブートローダーを立ち上げる役割を果たしています。ブートローダーの一歩手前の役割がBIOSということですね!

OpenCoreのどこが優れているのか?

OpenCoreの開発者の一人であるドルタニア氏の説明を抄訳してみましたので、ご参考ください。

ちょっと専門的な内容ですが、要は速くて、安定しているということです。

さらに特筆すべきは、これまで難しいと言われていたAMD製CPU(Ryzen)でHackintoshできることですね!

OpenCoreを導入する前に準備しておくこと

引き続きドルタニア氏の解説を紹介します。OpenCoreというよりもHackintosh全般に言えることです。

1.時間と忍耐

締め切りや重要な作業がある場合は、取り組まないでください。Hackintoshは仕事向けとして信頼できるものではありません。

2.ハードウェアを知る

次の情報を事前に調べておきましょう。

3.コマンドラインの基礎知識

Macならターミナル、Windowsならコマンドプロンプトについての基礎的な知識は欲しいところです。ただ知らなくてもなんとかなります…(筆者の個人的な感想)

4.PCの構成

5.USBメモリ

インストーラーを作成するためにUSBメモリがあると便利です。
macOSの場合は12GB以上。WindowsまたはLinuxを使用する場合は4GB以上
※SSDなどブート可能な他のストレージでも代用可能
※トラブル時のリカバリー用にインストーラーにしたUSBメモリは保存しておきましょう。つまり専用に1つ購入しておいたほうが良いです。

6.イーサーネット環境

ほとんんどのWi-FiカードはHackintoshでは使用できません。イーサネット環境が望ましいです。
※Broadcom製のWi-Fiカードは対応可能なので、どうしてもWi-Fiが必要ならば事前に購入しておくこと。それよりもWi-Fi中継機(エクステンダーなど)からイーサネットケーブルを伸ばしたほうが簡単かもしれません・・・。

7.MacOSインストーラーが入手できる環境

Macを1台所有していると簡単です。AppStoreから誰でもダウンロード可能です。WindowsやLinuxでも可能ですが、ちょっと面倒。

OpenCoreを入手する方法

普通のアプリケーションのようにインストーラーがあるわけではありません。EFIをマウントして、ファイルを置き換える作業が必要になります。その元となるファイル自体は下記のリンク先から入手可能です。

すでにCloverでHackitoshされている方はKext Updater.appを使うと簡単にダウンロードしてくれます。

OpenCore関係の情報収集サイト

Boot macOS|…日本で最も詳しいブログサイト(日本語)
Hackintosh夢日記|ブログサイト。こちらも詳しい解説があります。(日本語)
TonyMacX86|Hackintosh総合サイト。フォーラムもあります。(英語)
InsanelyMac|フォーラムサイト(英語)
Reddit : Hackintoshの自作と運用|フォーラムサイト(英語+日本語)
Hackintosher|ブログサイト(英語)
Hackintosh-Forum.de|ドイツのフォーラムサイト(ドイツ語/英語)

OpenCoreにしてみた感想

OpenCoreに変えてみて、まだ2ヶ月程度ですが、基本的に安定しているように思います。ただブートローダーだけでなく、マザーボードをMSIからASUSに変更したことも大きいかもしれませんが・・・。

実際に導入してみた感想としては、Kextなどの扱いはCloverと同じで、config.plistをどのように記していくかで、CloverにはClover Configratorという便利なアプリがあるのですが、OpenCoreにはまだそのようなアプリが無く、さまざまなソフトを寄せ集めてきて作業をしなくてはならないところが、やや初心者には敷居が高いかなと思いました。

ただconfig.plistの項目設定をCPU別に詳しく説明してくれているので、具体的に何をやっているのかわかりやすいというメリットはあります。

簡単にまとめると次のとおりです。具体的な導入マニュアルも書いてみたいとは思うのですが・・・乞うご期待。

良いところ

不満なところ

より詳しく知りたいなら⬇⬇⬇

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マーロウ
マーロウ 複雑に入り組んだガジェット沼を探求するハードボイルド探偵。最近はジャンク修理に夢中。長年のMacユーザー|Hackintosher|中華ガジェ愛好家→円安休み|Bimmer

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